幼稚園教諭から保育士への道

幼稚園の先生から保育士に転職した私のブログ

自分が思う良い幼稚園と悪い幼稚園の違いについて

私は二つの幼稚園で働いていました。どちらも同じ幼稚園という現場ですがそれは正反対のところにあるようなものでした。


最初の幼稚園は一斉活動がとても多くて、先生も毎日のカリキュラムをこなすことで精一杯でした。

また、短時間だけ遊ぶ時間があっても、数日ごとにその先生がどこの遊具を見るのか担当を決めていました。

 

そのため、遊ぶ時間になって子供達に誘われても「今日先生は滑り台のお当番だから」と断ることも多々あり、子供にとっては不思議な返答だったことと思います。

子供とどう向き合うかではなくて、事故が起きないように子供達を返すか、ということばかり園全体が気にしていたため、今日自分のクラスの子が何をして遊んだのか、また、この子はいまどんなことに興味があるのかなど把握することが不可能でした。

そんな環境が自分が通っていた幼稚園とはかけ離れていたということと、自分の理想とははるかに別物だったので就職活動をして違う幼稚園を探しました。

そこはとにかく子供のことを考えて、子供中心に、子供のために、という幼稚園でした。私が求めていた幼稚園でした。

子供達も先生のことが大好きだし、先生も子供達のことが大好きでした。家では子供達が先生の話をするので、お母さんたちも自然に先生のこと、幼稚園のことが好きになる。そんな幼稚園でした。


転職してすぐにお誕生会で子供達に見せつ、職員の劇を数人で練習していたところ、新米の私に見るように主任の先生に言われました。

「何か直したほうがいいところある?」と聞かれて黙っていると「こんなところで遠慮する必要ないのよ。全ては子供達にいいものを見せるためなんだから」と叱られました。

若いながら私も気づいたことを指摘するとなるほどと納得してまたやり直していました。


大ベテランの先生さえも良いものを見せるために新米の先生のアドバイスを受ける。
風通しがいい幼稚園だということがすぐにわかりました。


また、悪い幼稚園は先生たちが就職しても長続きしません。そのため同期も5〜6人といます。毎年新しい先生をとります。良い先生は先生たちも笑顔でおしゃべりをしていたり、居心地がいいのでなかなか辞めません。